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「新劇」1977年度

  • 執筆者の写真: kibedancer
    kibedancer
  • 2018年1月21日
  • 読了時間: 1分

私は19歳でした。その1977年に出会った雑誌「新劇」は、今も、年度分の12冊が机上にあります。

「すべての劇的なるもののために」が副題という、考えるだに興奮を抑えられない内容。


飯島耕一氏の「港町 魂の皮膚の破れるところ」に始まる連載「日本風景論」(澁澤龍彦「城 専制君主の夢」も)。

唐十郎の傑作戯曲「蛇姫様」(唐監督ATG作品「任侠外伝玄界灘」に通じる。さらに清水邦夫「楽屋」、井上ひさし「芝居」、別役実「にしむくさむらい」、太田省吾「小町風伝」も。太田作品はこれが岸田戯曲賞)掲載。

そして何といっても8月号の特集は「舞踏 魂の柩」。この年度は、土方巽の「病める舞姫」が連載されていたのです。後に単行本にまとまりますが、研究者ではない私には、この連載原稿こそが、体験を含めて、「病める舞姫」です。

演劇雑誌に舞踏。

違和感はありません。副題が「すべての劇的なるもののために」ですから。


繰り返しますが、あくまでも私にとっては、生涯、これほど興奮させられる雑誌はありません。40年が過ぎる今も、その鮮度は落ちず、増していくばかり。雑誌を作るなら、ジャンルが何であれ、1977年度版「新劇」を超えるものでなければ、意味ありません。それがないなら、これがあればいいです。(2018.1.21記 続く)


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